固定資産税の納税通知書、確認していますか ── 総務省データが示す税額修正の実態
株式会社Mycat(本社:東京都目黒区)が運営するAI固定資産税シミュレーター「資産税ナビ」(https://shisanzei.xyz)は、総務省「固定資産税の評価替え」に関する統計データと各自治体の固定資産評価審査申出事例を分析し、固定資産税の過大評価に関するレポートを公開しました。
「役所が間違えるわけがない」という思い込み
固定資産税は自治体が課税標準額を算定する賦課課税方式です。そのため、多くの納税者は「通知された金額が正しい」と考え、金額の妥当性を検証する機会がほとんどありません。
しかし、総務省「固定資産税及び都市計画税に係る税額修正の状況調査」(2012年)では、2009〜2011年度に税額修正をした納税義務者が1人以上いた市町村が回答1,592団体中1,544団体(約97%)でした。ただし税額修正のあった納税義務者は平均0.2%(500人に1人)で、修正には増額・減額の双方が含まれます。修正の内容は土地の評価額・建物の経年補正・住宅用地特例の適用漏れなど多岐にわたり、納税者自身が気づきにくい構造があります。
過大評価が起きやすい3つのパターン
分析の結果、固定資産税の過大評価が発生しやすいケースとして、以下の3つのパターンが確認されました。
1. 用途地域変更の反映漏れ
都市計画の見直しにより用途地域が変更されたにもかかわらず、固定資産税の評価に反映されていないケースです。住居専用地域への変更で路線価が下がるべき土地が、従前の評価額のまま課税されている事例が複数確認されています。
2. 建物の経年減点補正の未反映
家屋の固定資産税評価額は、経年による価値減少を反映する「経年減点補正率」が適用されます。しかし、この補正が正しく適用されず、築年数に見合わない高い評価額のまま課税されている事例があります。
3. 地目の誤認
実際の利用状況と登記上の地目が異なる場合に発生します。たとえば、農地として利用されている土地が宅地として評価・課税されているケースなどです。
過払いに気づくための方法
固定資産税の課税内容は、毎年4月頃に届く納税通知書に記載されています。また、固定資産課税台帳の縦覧制度(毎年4月1日から一定期間)を利用すれば、近隣の土地の評価額と比較することも可能です。
資産税ナビでは、物件の基本情報を入力するだけで概算の適正評価額をAIが算出し、現在の課税額との差異を確認できます。
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